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いちごの生態について

この記事はやきゅ(@YaQ)様主催のExcept imas(エクマス=アイマス「以外」の「好きなこと・好きなもの」を延々語るブログリレー)19日目の記事になります。初めての(意味深)冬のアドカレです

昨日は室見長月(むーろん)さんのドラむすこ(ドラム)のお話についてでした!

sp.ch.nicovideo.jp

ほんの少しだけドラムに興味があって触ってた時期があったなんて言えない...

ただ圧倒的にリズム感がなかったんだ...!

クヤシイデス!(なんだかんだ野球やっててその後文化部になってしまったので本当触るだけの人間になっていた)

 

 

 

 

さて本題に戻りまして

 

大層なタイトルですが、まぁ今私が実際に農業でやってる
イチゴを作っていての知識とかその他諸々をまとまりなく綴っていく記事です。

 


 

 

 

品種について

まず「いちご」と言ってもいろいろな品種があります。
日本全国で大体60~70品種ぐらいのいちごが生産されており
都道府県の農業研究センターや個人での品種改良(配合)により年ごとに新しい品種が増えていったりしています。

都道府県でみると、代表的なのは栃木県の「とちおとめ」「スカイベリー」や福岡の「あまおう」、熊本の「熊紅(ゆうべに)」などがあります。

私が現在生産している品種としては「さがほのか」と、昨年からは「いちごさん」という品種を手掛けています。

 

さがほのかは約20年前に誕生した「とよのか」の後継品種。
特徴としては、果皮はツヤのある紅色をしていて、果肉はきれいな白色をしており、甘味が強く多汁で、酸味は穏やかな感じです。果肉はしっかりとしていて日持ちもします。

 

jasaga.or.jp

いちごさんは「さがほのか」の後継品種として平成30年に品種登録されました。
特徴は、果実は大きめの円錐形で果皮は濃い赤色をしており、、果肉まで赤く染まるのが特徴です。味はやさしい甘味があり、果肉はみずみずしくて香りがよく、食味と見た目のよさが売りです。


いちごさんの親は「佐系14号」と「やよいひめ」。2010年(平成30年)に交配を行い、約15,000もの試験株の中から選ばれました。種子親の佐系14号は、さがほのかや「さちのか」など優良ないちごをルーツに持つ品種。そして花粉親のやよいひめは、甘く食味に優れたいちごとして知られている品種です。

 

www.saga-ichigosan.jp

あとは佐賀だと

「咲姫」「雪うさぎ」「天使の実」という個人で作られてる品種もあったりします。

 

 


我が農園のいちごができるまで

・4月
親株をならべます。

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・5月
親株に肥料等を与え生育させる。このタイミングで、プランターやひとまわり大きいポットに移し替える。

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・6月
ある程度生育するとランナーが2~3本生えてくるのでポットに挿していく。(これ以降どんどん芋づる式で増えていく)

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どんどん増えていく苗

・7~8月
苗から不要な葉やランナーを無心に取り除く。

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定植前の苗の姿

・9月
苗を定植する(畝に植えていく)

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定植直後

・10月
マルチをはる(畝にビニールを貼り、水分や土壌の養分を気化しにくくする)

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マルチを貼った後

・11月上旬
天井にビニールを貼り、ハウス内の温度を維持しやすくする。


そして下旬ぐらいから早ければ収穫ができまぁす!!!!

※家庭菜園や、プランター等の場合は霜よけと軽い温度対策をすれば普通になると思われます

 

 

 

いちごの収穫から出荷まで

 

まずハウスに行きます(それはそう)

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収穫時のハウスの内部

 

ハウスにたんまり赤くなった苺をコンテナに収穫していきます

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コンテナに入った苺

品種によっては果肉が柔らかったりするので一番神経を使うところかもしれませんね

あと収穫の仕方としては苺を蔓に対して数度角度を付けながら曲げる感じですかね~

そうするとポキっと綺麗にとれます(*´ω`*)

 

そして収穫した苺を大きな冷蔵庫にシューーーーーーーッ!します(基本パック詰め以外は冷やしておくのが基本です。熟したり虫がつきやすくなります。

 

さてここからがパック詰めです。

JAが決めた規格(大きさ・重量・形)に則って苺をパックにのせていきます。

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平づめ

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レギュラーパック(大体275グラム以上)

 

あと我が農園では化粧箱とよばれてるチョットタカイやつもやってます

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化粧箱15個詰めとか18個詰めとかがあったりなかったり

 

こんな感じでパック詰め・箱詰めしていきます(BGM:Heart Voice

 

そして翌日に出荷します。

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出荷よ~

 

 

なので、実は収穫してから出荷するまでは1日はかかってるんですよね。

収穫(0日目)

出荷(1日目)

輸送(2日目)

市場(3日目・関東だと4日目)

仲卸・小売(5日目)

 

なのでみなさんの手元に届くのは収穫して早くて4~5日後です。

もちろん関東なら栃木などの産地の苺であれば2日ぐらい短縮されます

 

産地の場所によって、鮮度が変わってくるので比較的いちごさんは西の方でしかみないかもしれません。(実際今年から仙台・札幌方面には出してないっぽい)

 

ご要望があればシーズン中であればある程度直送します!

 

 

 

今後の我が農園について(番外編)

なんか新しい品種をつくれないかなぁと思ってます。

ただ、なかなか他の品種の苺を食べたりしないのでどれがいいという組み合わせもなかなかなかったりします…(まぁ味もそうですけど形・大きさ・色も重要ではあるので)

ただ挑戦しないことには何もできないので少しずつ.。

まぁ白い苺を栽培してもいいのだけど、出荷はできないからそれこそ直販になってしまう。

でもまぁ需要とそれこそ品種配合に使ってもいいかもしれなかなぁ…

 

 

 

最後に

 

まぁ苺のことについて色々書いて参りましたが、割とシーズン中はお休みがなく(やりようによっては作ることもできるがその分収入はもちろん減る自営業)アイマスのLIVEとかが行きにくいのが難点ですが、それ以外はわりとマイペースでできるいいお仕事だと思います。やったことがちゃんと形に見えるのはやはり気持ちがいい...

 

一つ辛いことといえば、今年2019年は自然災害が多い年でした。

定植前のハウスの畝の部分が佐賀豪雨で浸水してたり、台風でハウスが少し壊れてたり。

苺以外だと米に関しては「さがびより」は収穫前の日照不足により、一等米がほとんど取れず、もち米の「ヒヨクモチ」に関しては台風により塩害により収穫0になりました。保険や保証がくるとはいえ、苗から育て自分で植えたものが結果的にこうなってしまった‥

流石にここまでひどくなるとは予想してなかったので、結構くるものがあります。

自然相手にはなかなかうまくいかないこともあります。

でもまた次のシーズンがくるのでめげずにまたやっていきたいと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

明日はやこ炒めさんによる「寒くなってきたので日帰り温泉の話する」という回だそうです。

 

(ここにリンクを貼る)

 

佐賀も温泉がたくさんありますし、ちょうど気になる話題でもあります!楽しみです!